オフセット印刷の仕事が減少している現在、印刷会社は小ロット、低価格、短納期で対応できるオンデマンド印刷にシフトチェンジしています。お客様も一昔前なら大量に刷らないと印刷コストが合わないとの理由で数千部を印刷会社に依頼をしていました。時代が変わり世の中にオンデマンド印刷が普及してきました。発売当時のオンデマンド印刷機はクオリティも低く用紙もオンデマンド専用の用紙を使用しなければならないなど制限があり、あまり大きくは普及しませんでしたがここ最近のオンデマンド印刷の進化には大変驚かされています。クオリティはオフセット以上(この感想は私の主観です。)用紙もさまざまな用紙に印刷できてワンラインで折加工や製本まで出来てしまうオンデマンド印刷機まで登場してきました。時代はまさに「お金をかけずに欲しい時に今すぐ欲しい」が可能になりました。
ところが表面加工業界に至ってはこのオンデマンド印刷機の登場が最大の悩みの種になっています。何故ならばPPのフイルムは本来、オフセットインキの仕様になっていてオンデマンドのトナーには適応できない仕様になっているからです。
オフセット仕様のフイルムで加工は可能ですが、無線綴じの表紙の背の部分(折れる部分)やトンボで断ち落す部分が剥がれてしまうという事故が発生するのです。